
先生は今、どんな風にセラミック治療の患者さんを集めているでしょうか。
医院にパンフレットを置いたり、治療時に説明をしたり、あるいは、ホームページにセラミックの情報を掲載しているかもしれません。
セラミックには、審美性(見た目の良さ)・精密な構造でかみ合わせがフィットしやすい・金属アレルギーになりにくい…といった特長がありますが、先生は、どのポイントから患者さんにセラミックをおすすめしていますか?セラミックは高価なものですから、それがいいものだと先生には分かっていても、患者さんにはなかなかすすめづらいかもしれません。
例え高価なものでも、自分にとって価値があると思えば、生活者はその商品やサービスを購入します。患者さんにとっての、セラミックの本当の価値は何でしょうか。
「銀歯が見えてしまうから、口元を見られるのが嫌で、人と会う仕事なのに笑顔になるのにちゅうちょしてしまう」という患者さん
「以前治療した詰め物のところがまたむし歯になってしまった。上の歯と下の歯がピッタリ合っていないような気もするし…」という患者さん
「アレルギー症状が出てひどく苦しんでいる。皮膚科に行っても治らなくて本当に困っています」という患者さん
三者三様で全く違う状態の患者さんですが、共通しているのは、先生ならこの患者さんを良くできる可能性がある、ということ。
患者さんの人生を本気で良くしたいと願っている先生の思いが、患者さんに伝わっていますか?患者さんは、何が原因で自分の心や体がそんな風に反応しているのか知らないかもしれません。詰め物やかぶせ物をセラミックにすることで、患者さんの人生がいい方向に大きく変わるかもしれない。そのことを、先生は伝えていますか?
症例写真をたくさん並べて、セラミックにはどんな種類があって、値段がいくらで、治療期間はどれくらいで…先生は、そういった情報しか患者さんに伝えていないのではありませんか?
患者さんが潜在的にほしがっているのは、
「セラミックにすることで、自分の人生がより良いものになる」
という確信です。
セラミックの種類や値段、通院回数などの「詳しい情報」が必要になるのは、患者さんがセラミックに関心を持った後です。患者さんに、セラミックで人生が変わる予感と安心感を与えてあげること。これが、先生が患者さんに最初にしてあげるべきことです。


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