成功するホームページとは?
「みんなが持っているから」「出遅れているみたいで不安だから」
そんな理由でホームページを持とうとお考えなのでしたら、ちょっと待ってください。
「何となく」で作ったホームページは、うまくいきません。
「成功するホームページ」をうたい文句にしているホームページの制作会社が多くありますが、先生にとっての、ホームページでの「成功」とは何でしょうか?
大勢の人にホームページを見てもらうこと、良さそうな医院だなと思ってもらうこと、実際に来院していただくこと。そこで終わりでしょうか?
「痛い歯を何とかしてくれればそれでいい」という患者さんを集めたいのでしたら話は別ですが、今痛い歯を治した後も定期的に予防に通って、残っている歯を大切にしてほしいと先生は願っているのではないでしょうか。あるいは、「この患者さんの場合は、将来を考えたら絶対にこちらの治療の方がおすすめだ」という治療をすすめて、患者さんにも理解してもらい、先生と患者さん双方にとって満足のいく治療を行なえることが理想ではないでしょうか。
医院で先生が時間をかけて患者さんを説き伏せて無理やりそういう方向に持っていくのでは、必ずどこかに不満としこりが残ります。
ホームページの本当の役割は、患者さんを集めることだけではありません。患者さんに、先生がしている治療の意義と、先生の思いを知っていただくこと。そして、患者さんにとって最良の選択ができるような情報を提供することです。
ホームページ制作会社の傾向
一口に「ホームページ制作会社」といっても、各社様々な特徴があります。
大企業を対象にしている会社、中小企業を対象にしている会社、小売り・サービス業を対象にしている会社、弊社のように特定の分野専門の会社。他にも、個人事業で全てのホームページ制作の作業を一人でこなしている会社、元デザイナーが立ち上げた会社、元プログラマーが立ち上げた会社などいろいろありますが、基本的には、ホームページ制作のすべてを1人でやっているようなホームページ制作会社は避けるべきです。
特に歯科医院のホームページは、「見栄えが悪くなくて、とりあえずインターネット上に存在する」というだけでは、先生の目的を達成することは難しいと思います。ホームページ制作には、思った以上の企画力、マーケティング力、デザイン力、それに加えてホームページに関する知識が必要になります。これらの事柄を一人で全てまかなえることは稀ですし、たとえ可能だとしても、多角的な意見を社内で出し合ってより良いホームページに高めていく工程を外すことはできません。
また、一般的なホームページ制作会社は、あらゆる分野のホームページ制作を手がけています。デザインを考慮してここにはこれを載せると見栄えが良いとか、こういう構造がホームページの定石だから、という理由で、ホームページ制作にあたっていることも少なくありません。企業の会社案内のホームページと、実際に患者さんに足を運んでいただく歯科医院のホームページが、同じ構造でいいのでしょうか?お客さんが楽しみにして行くカフェのホームページと、できれば行きたくないと思われている歯科医院のホームページが、同じ思考の元作られて大丈夫でしょうか?
先生がホームページでしたいこと、例えば、再来院率をアップさせたい、インプラントの患者さんを増やしたいなど、具体的な先生の希望をホームページ制作会社に伝え、理解してもらうことが大切です。料金や印象で選ぶのではなく、先生と先生の医院、医院で働くスタッフと、その先にいる患者さんの全てが幸せになれるホームページを目指して、根気よく先生に合うホームページ制作会社を探してください。
ホームページの役割
先生は、ホームページにどのような役割を担ってもらいたいですか?
先生が、ホームページを「ちょっと気の利いた看板」程度の医院案内としてお考えでしたら、ホームページはその程度の役割しか果たさないでしょう。
「ホームページでいろんな情報をあれもこれも書きたい」とお考えでしたら、雑多な患者さんが集まるでしょう。そして、先生が伝えたい情報を絞れば絞るほど、先生が一番診たい治療内容を希望するコアな患者さんが集まるようになります。
医院で先生が時間と言葉を尽くして患者さんを説得していた内容をホームページでうまく伝えることができれば、先生の貴重な時間を質の高い治療に使うことができます。
先生がすべきことと、すべきでないこと
この二つを明確に分けて、ホームページに担わせる部分、スタッフに担ってもらう部分、先生がすべきことに割り振ってください。先生がすべき一番のことは、質の高い治療を患者さんに提供することだと私共は考えています。そこが全ての出発点であり、患者さんの幸せやスタッフの幸せ、先生の幸せにつながっていきます。
繰り返しますが、先生がホームページにどんな役割を担当させるかで、結果が変わります。「みんなが持っているから」という理由で、考えなしに単なる医院案内をしたいのでしたら、高いお金を払ってホームページを持つ必要はないかもしれません。
「ホームページは、ちょっと医院案内の情報を多く載せられるタウンページのようなもの」と認識している先生が多いようです。多くの先生は、制作会社に医院案内のための資料を渡してそれで終わり。制作会社の多くは歯科医院の経営のことを知らないので、先生に満足してもらうために「見栄えのいい」医院案内のホームページを作ります。
この段階で、すでに患者さんのことはそっちのけになっていることにお気づきでしょうか。
医院案内だけで患者さんがどの歯科医院にするかを決めることはめったにありません。医院案内の情報が必要になるのは、患者さんが「この医院に行こう」と決めたあとです。
他にも、歯の写真をたくさん並べているホームページも多いですが、正直、患者さんは見ても違いがよく分かりません。ましてや血まみれの症例写真があったら、すぐにページを閉じてしまう人も多くいることを知ってください。
よいコンテンツをどうやってつくるかの視点と、ノウハウを持っているところは正直ありません。
瑣末なテクニックを「コンサルティング」と称して売っていたりるところは結構あります…。
また独りよがりな異様なモチベーションを煽り、経営の本質について思考停止状態にするような洗脳テクニックで事態にてこ入れしようとするのはいかがなものでしょうか?
また全く同じ内容のHPをそっくりそのまま真似してばらまいてる業者があったりしますが、院長に頭をつかわさないのと、忙しい院長に時間を取らせないのは意味が違います。ひどいもんです。
少なくとも私たちには合わないやり方ですし、実際そういう風潮にへきえきされている先生がたのお声をたくさんいただきます。
こういう方法では、上手くいく人もいれば、上手くいかない人も出ます。
「仕組み」というのは「自院として結果の再現性をつくれるかどうか」です。その場ではテンションが上がるけど…という「歯科向けの講習会のいいお客さん」でいるより、1人きりになってびっしょり脳に汗をかくくらい考え抜く時間を持つことも大切です。
同業者がみんなで集まってうじうじやっていた結果が今の歯科業界なのではありませんか?院長は経営者なのです。世の民間企業には老若男女に関わらず、すごいマインドと実践力を持った経営者がたくさんいますよ。
成功している先生で、自分はアウトローになりたくない、同業者や歯科医師会に嫌われるのが怖くて行動できないと言う方はいません。大衆を横目に、平気な顔でどんどん前を向いて成長されています。そう、そういう先生は患者さんに人気なのです。絶大な信頼を勝ち取っています。
先生の腕がどんなに良くても、来院してもらえなければ患者さんにとっても先生にとっても不幸なことだと思います。今挙げたのはほんの一部ですが、歯科医院のホームページは、先生あるいは制作会社のどちらかが歯科マーケティングに精通している必要があるでしょう。
ホームページをつくれる、HTMLがくめるだけの制作業者の時代はもう終わりです。
ホームページをつくるなら、成果が出せるかどうか。
先生自身が、医院のスタッフをまきこんでホームページづくりにどれだけ真剣に取り組むかで、全然成果が違ってきます。
コストをかけて広告をうったり、SEO対策を施すのは疑う余地なく正しいことです。これによってたくさんの生活者、見込み患者が貴医院のWEBサイトを訪れてくれるようになるのです。でも肝心なのはそのあとです。コンテンツこそがホームページで成功する最大のキーだということが見えてくると思います。読んでつまらないWEBページには目的意識が希薄です。 ⇒SEO対策って何?
単に治療科目やスタッフの写真を並べ、カンタンな売り文句と説明文を入れておしまい・・・。
これでは読む気になるわけがありません。
多少文章が下手でも価値のある情報なら必ず生活者は読みたくなります。ホームページ作成業者はたくさんありますが、ホームページの全体をプロデュースできる、しかも歯科医院を成功に導く方法、具体的ノウハウを持っているところは皆無に近いでしょう。
SEOをことさらに取り上げるのは、実は「手軽」だからです。ビジネスの本質はSEOですか?SEOは「部分」に過ぎません。
患者さんにどういう感情を起こしてもらい、行動に移してもらうのに、ホームページのデザイン、構成、文章、SEO対策や広告はどうすればいいのか?ホームページで歯科医院を成功に導きたいなら、全体の戦略をどのように考えればいいのか知っていますか?
実際にそれぞれの地域で成果をだしている医院の成功例を見ていってください。興味をもたれた事例がどうしてうまくいっているのか考えて、ぜひ参考にしてみてください。
最後に
先生の思いを伝えるのがホームページです。
自己満足のためにホームページがほしいのではなく、患者さんも、スタッフも、自分も幸せになるために、自分のこと、治療のこと、医院のことをより多くの人に知ってほしいとお考えなのでしたら、ホームページで先生の思い伝え、治療に関する情報を伝え、最後に医院案内をするべきです。
私共は歯科医院専門のホームページを作り続けていますが、弊社でなくても構いません。ホームページを作るときは、先生の患者さんへの思い、治療への思いを理解してくれる会社を選んでください。
歯科治療は、生活者の健康を変える大きな力を持っていると信じています。
医院案内に埋没してしまわない先生の本当の良さが光るホームページを持って、患者さんに選ばれ、患者さんを幸せにしていってください。
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