
「隣のあの医院よりうちの方が治療もきっちりやっているし、スタッフのレベルも高い。なのにどうして、あっちの医院はいつも患者さんでいっぱいなんだろう?納得いかない!」
先生は、そんな風に思ったことはありませんか?
よそはよそ、うちはうち、と思っても、医院の混み具合が地域での評価のような気がしてしまいますよね。
歯科の治療の場合、患者さんはその場で治療の本当の良し悪しを判断できません。本当に治療の質が高かったかどうかは、数年後、数十年後にならないと分からないからです。だから、例えば「医院がきれい」「痛くしない」「1日で治してくれる」「定期検診に来るようにしつこく言わない」「ちゃんと歯磨きをするようにしつこく言わない」「愛想がいい」「宣伝やマーケティングが上手な」医院が、患者さんの評価を得てしまいます。
本当に向学心があって、自分を磨く努力をしながら日々の診療で患者さんのために尽力されている先生にはなかなかマーケティングに時間を割くことも難しいのが現実です。(しかもこういう先生は、患者さんの健康を思ってつい厳しいことを言ってしまうので、あらぬ誤解を受けてしまうこともあります。)
反対に、患者さんのためではなく「自分のため」にマーケティングに割く時間や予算のある先生ばかりがソフト面を押し出して「集患力」をつけてしまいがちです。歯科治療の本質とは違うところで患者さんの評価を得てしまっては、結局、最終的に不利益を被るのは患者さんです。
歯科医院の良し悪しは、ソフト面ではなく治療の質で判断されるべきと、先生もお感じのことと思います。
競合医院より先生の方がいい治療をしているのに患者さんが少ないのは、
先生がいい治療をしていることを、患者さんが知らないからです。
では先生にお尋ねします。
先生は、真剣に、本気で患者さんのために歯科治療に取り組んでいることを「伝えて」いますか?
先生が、治療に対する情熱やこだわりを伝えなくては、他の誰にも伝わりません。(長年働いて理解してくれていると思っていたスタッフにさえ、本当のところは伝わっていないかもしれません。)


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