
「今痛い歯がとりあえず治ればそれでいい」「歯が抜けてしまったところにインプラントを1本入れてくれれば他の治療はいらない」「何が何でも保険だけで完璧に良くしてほしい」などなど、日々多くの患者さんと接して、いろいろなリクエストを受けて、本当に大変だと思います。
患者さんの健康を一番に考えたときに、患者さん主導で言いなりの治療をしてしまうと他の歯が長持ちしなかったり、将来的に全身の健康にも影響が出る可能性がある――など、先生には患者さんの未来が見えると思います。
痛い歯を治した後は定期検診で予防をしないと、またむし歯や歯周病が悪化してしまうのに…。インプラントを入れることは可能だけれど、歯が抜けてしまった原因を取り除かないと他の歯も同じように抜けてしまう可能性が…。完璧に良くしようと思ったら、保険だけでは無理が出てくる…。
患者さんのためを思った治療と、患者さんが希望する治療に大きな開きがある場合、患者さんに説明・説得するにしても、患者さんが言うままの治療をするにしても、先生にとっては大きなストレスがかかります。
先生が、患者さんの健康を最優先に考えた治療を提案するスタイルをとるのであれば、事前にそのことを明示することで、医院の方針を理解してくれる患者さんが集まるようになります。(先生の治療スタイルが患者さんに伝わっていないのであれば、医院の方針を理解してくれない患者さんが集まるのも当然のことと言えます。)

先生の方針、医院の方針。それをはっきりさせることから始めましょう。患者さんの健康が最優先なのか、患者さんの希望が最優先なのか、あるいはそれ以外のものを最優先するのか。
ホームページで医院の方針を伝えることで、先生が診たい患者さんが集まってくれるようになります。
先生も患者さんも、ストレスなく気持ちよく治療できる/治療を受けられるように、まず先生が、ホームページで歯科の正しい情報と、先生の方針を伝えること。先生は患者さんとの約束を守り、患者さんも先生との約束を守ること。
ホームページを見て先生の方針に共感した患者さんが来院し、その患者さんがコアなファンとなり、新しい患者さんを連れてきてくれるようになります。
新しい患者さんの流れを生み出す一歩は、先生の正直な思いを表現するところから始まります。


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