
メインで掲載する自費治療を絞ったから患者さんが減ってしまうかと思ったら、先生のメインの治療を受けた患者さんを核にして患者さんが増えていくのです。
「あれもできます、この治療も得意です、何でも任せてください」と最初からターゲットを広くしてしまうと、先生が一番診たい患者さんが集まらないばかりか、先生の力が分散されて、一人ひとりの患者さんの満足感も減ってしまいます。これでは、その患者さんから先につながっていきません。
まず、先生の得意な治療をメインに打ち出すことで、患者さんに先生がその道のプロであることを印象付けることができます。「私にとって最高の先生に治療をしてもらえた。私は幸せだ。」と思っていただければ、満足度が非常に高くなり、クチコミで評判が広まっていきます。そして、その治療に付随する他の自費治療をお願いされたり、PMTCで定期的に来院されたり、家族を紹介してくれたり、友人にすすめてくれたり、一人の患者さんを核にして、他の治療や新しい患者さんにつながっていくのです。
「とりあえず痛いところだけ治してくれればいい」という患者さんばかりで構わない、というのであればいいですが、患者さんに本気で良くなってほしい、患者さんの未来を思って可能な限り最良の治療を提供したい、とお考えでしたら、ホームページでは先生がもっとも得意とする自費治療、先生が一番したい自費治療をメインにすえて、先生がその治療にかける思いや、その治療を受けることで患者さんの未来が明るいものになる可能性を伝えてください。

先生は患者さんを治療することに全力を注ぐべきであるのに、患者さんへの説明や説得に長時間を費やしてしまうのは非常にもったいないと思います。来院前にホームページで自費治療の予備知識を持ってもらって、医院では補足の説明をするくらいで納得していただけたらいいなあと思いませんか?
さらに、来院前にホームページで先生への信頼感が生まれて、医院では簡単にお話しする程度で自費治療を決断していただけるのが理想だと思いませんか?
来院前に、先生への信頼感が生まれるホームページがあれば、先生も患者さんも、お互いに納得した最高の治療を行なうことができるはずです。患者さんの健康を本気で願う先生には、そんな状態を目指してほしいと思います。
患者さんの健康を第一に考えたとき、自費の治療がベストだ、ということはよくあるのではないでしょうか。
「手っ取り早く儲かるから自費治療だ」という先生は論外ですが、「患者さんの全身の健康や一生の間にかかる医療コストを考えた場合に、この自費の治療を今選択するのが一番幸せになれるはずだ!」という未来が、先生には見えていると思います。その未来を、患者さんにも見せてあげてください。
患者さんが知りたいのは、自費治療を受けることで自分の未来がどう良くなるのか、本当に良くなるのか、ということなのです。
もしかしたら先生は、一つだけではなく、複数の自費治療を得意としているかもしれません。ですからホームページを作るときには、医院で扱っている全ての自費治療について詳しく書きたくなると思います。
でも、もし先生が、雑多な患者さんではなく一番診たい患者さんを集めたいのでしたら、ホームページにメインで掲載する自費治療は一つに絞ってください。患者さんは、その道のプロに自分の健康を預けたいと考えています。「あれもできます、これもできます、何でもやります」という先生には、とても繊細(しかも高価)な自費治療をお任せする気にはなれません。例えばインプラントを考えている患者さんなら、「インプラントのプロにお願いしたい」と思うものなのです。
食事をするときに、「うちは寿司屋ですけどね、松坂牛もありますし、フカヒレスープも置いてます。なんでかお好み焼きも得意なので良かったら焼きますよ。」なんていうお店があったら入りたいですか?私でしたら、その日の気分がお寿司なら、この道一筋のお寿司屋さんで最高のお寿司を食べたいと思います。


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